古より交通の要衝、物産の集散地として栄えていた越生は、明治・大正期には絹取引が活況を呈し「絹の町」の最盛期を迎えた。市日の通りは人であふれ、近隣に先駆けて学校や警察署などの公共施設が置かれた。現在でも往時の繁栄の面影がそこかしこに残る。解説板を読みながら、まちなかを散策すれば、歴史の奥深さにふれられる。
見どころ壱「絹の町」の残映を求めて 越生の歴史を知る
⑧ 越生絹市場跡
明治時代には、現在の絹会館前に絹市場が建っていた。関東の主要な絹生産・流通地として、日本の繊維産業を支えていた。
㉑ 二・七の市
越生町の中心部はかつて今市村と呼ばれ、月に6回、2と7がつく日に市が立っていた。生絹商や旅館、料理屋などが軒を連ね、市日には多く人で賑ったという。
㉕ 渋団扇発祥の地
明治末期には約240万本が生産され、50軒ほどが製造していた特産品の渋団扇。現在も「うちわ工房しまの」が伝統を継承している。
見どころ弐 7月に開催される勇壮な祭 越生まつりの山車
越生まつりは毎年7月第4土曜・日曜日に行われ、雅で勇壮な6基の山車が曳き回される。この6基の山車が各町内の山車小屋の中で、越生まつりに向けて出番を待っている。
- ⑦ 本町山車
- ⑪ 新宿町山車
- ⑱ 仲町山車
- ⑲ 上町山車
- ㉗ 河原町山車
- ㉝ 黒岩町山車
見どころ参 人びとの祈りと感謝の場 神社仏閣を訪ねる
④法恩寺
江戸時代には新義・真言宗関東十一談林に数えられた格式ある寺。鐘楼は明和6(1769)年建立で、山門の額は水戸光圀揮毫と伝えられている。
㉚岡崎氏館跡
武士団武蔵七党児玉党一派越生氏一族の岡崎氏の守り本尊を祀ったと伝えられているお堂で、1月の初薬師、4月の花祭り、10月の秋祭りには多くの人が訪れる。
越生労働会館跡
越生警察署跡(II)
越生警察署跡(I)
法恩寺
上台遺跡
越生町警察署跡
本町山車
越生絹市場跡
子の権現社
正法寺山門
新宿町山車
登記所跡
地蔵横丁跡
不動横丁跡
旧鎌倉街道一里塚
高札場跡
禅心無形流道場跡
仲町山車
上町山車
和田横丁
二・七の市
曙会館跡
八幡神社跡
菊屋の坂
渋団扇発祥の地
越生町役場旧庁舎跡
河原町山車
越辺川小学校跡
越生尋常小学校跡
岡崎氏館跡
フーセン爆弾工場跡
越生中学校旧校地跡
黒岩町山車
黒岩氏館跡
埼玉自動車車庫跡